2008年7月アーカイブ

みなさんこんにちわ。飯綱町役場の山科です!

先日のアースデーでは新玉ねぎが好評で完売したと聞きました。

これからも地域の隠れたお宝を紹介していきますのでよろしくお願いします。

今日は幻の和りんごのご紹介です。

 

IMG_4848.JPGのサムネール画像  
現在、飯綱町で和りんごの「高坂りんご」を栽培し

保存の取組みを行っている農家の方々や地元企業

と協力して「高坂りんご」のジャムを商品開発しています。

 

「高坂りんご」は、江戸時代には名産品として善光寺の

境内で売られていたという記述が残っています。

 

りんごの原産地は、中国・天山山脈、コーカサス地方とされ、

そこからヨーロッパ、さらにアメリカへと伝わり、明治初期に日本に輸入され

「西洋りんご」として栽培されてきました。

その後独自に品種改良がなされお馴染みの品種「つがる」や「ふじ」

が誕生し現在にいたっています。

 

それに対して、900年(平安時代)ほど前に中国から入ってきたりんごが

「和りんご(和林檎)」と呼ばれる直径3~4cmほどの粒の小さな野生種でした。

和りんごは、西洋りんごが導入されるまでは各地で栽培され 

IMG_4849.JPG彦根市の「彦根りんご」や当飯綱町の「高坂りんご」が有名であり、特に

現在、和りんごは西洋りんごの普及と共に殆ど姿を消してしまっています。

 

IMG_4849.JPGのサムネール画像しかし、昨今この和りんごが脚光を浴び各地で保存

や復活の取り組みがなされてきています。

 

※左写真は飯綱町に現存する高坂りんごの原木

 

 

 

IMG_4947.JPGひとつぼ雑穀プロジェクトを技術面からサポートするのが

長野県で農業普及員として働く近藤さん。

バンダナがトレードマークで現場を愛する近藤さんは

農家が困ったといえばすぐに飛んでくるんだとか。

ひとつぼファーマーの先生?として頼りにしてますよ!

高橋さん.jpg

農業はもちろん、さまざまな分野にも幅広くアンテナを張り巡らせ世の中を読む高橋さん。

温暖化の影響を肌で感じ、そのうち北海道が米の一大産地になるのではと警鐘を鳴らします。

役場の農政担当時代は、APSDの環境教育事業にも熱心に協力してくれました。

 

雑穀栽培講習会の日に記入してもらったファーマー登録用紙。

そこにあった参加動機の欄に書かれてあったのは、

「オモイはなかなか書けないな...」

 

フォームには簡単に書ききれないほど、飯綱町、農業、そして世の中に対する想いや

考えが強いことが伝わってきました。

 

そんな高橋さんは、料理の腕前もピカイチ!

ピアノの先生をしている奥さんが家に戻ってくる頃には、夕飯の支度が完成。

家で採れた新鮮な野菜を使った一品料理や加工料理はお手の物です。

「サラダにすると美味しいから!」と、

先日はアースデイマーケット用に赤たまねぎを分けてくださいました。

もちろん当日は完売!!

 

 

高橋さんの想いが詰まった雑穀。

秋がより楽しみになります。

 

 

栽培前の畑

高橋さん栽培予定地.jpg

 

7月現在。

こんなにも成長しています!

高橋さん畑.jpgのサムネール画像

今回ひとつぼ雑穀プロジェクトに参加している2グループのうちの1つ、

「生活改善グループ」の代表を務める黒柳さん。

もともとこのグループは、農村の女性たちの自立支援のために、

県の指導で作られたもので、

当時はかまどの改善などを行っていたそうです。

 

黒柳さん.jpg

しかし今では......

 

「力が逆転しちゃったわよ!

この畑、全部旦那たちに耕してもらったんだから!」

 

平成の農村は、ちょっとばかり様子が違うようです(笑)

 

 

グループの生産物は飯綱町全域の直売所で販売されています。

また、りんごジュースやしそジュースなどの加工も行っているとのこと。

女性パワー、必見です!!

 

 

黒柳さん栽培予定地.jpg

 

 

 

 

 グループの栽培地

 

雑穀フォトログ

コメント(0)

 

7月18日・19日

飯綱町にて雑穀の成長の様子を見てきました。

 

 

諏訪さんキビ.jpg  

 

 

 

諏訪さんちのタカキビ

 

 

ねこ.jpg

 

 

本業の傍ら畑をやっているため、なかなか思うように手をかけてあげられないんだとか。

それでも積極的にファーマーに手を挙げてくれた想いがありがたいです!

 

 

近藤さん.jpg

   

普及員の近藤さん。葉を見ただけで、雑穀の種類を見分けてしまいます!

草取りのタイミングや、網のかけ方など、栽培のアドバイスも丁寧にしてくださいました。

モチキビ.jpg  

   

 

青木さんちのシコクビエ。

 

 

 

 

瀧野さんキビ.jpg

 

 

 

瀧野さん家庭菜園内のキビ。

 

 

 

 

瀧野さんアマ.jpg  

 

 

同じく瀧野さんちのアマランサス。

家庭菜園とは思えないほど本格的!

 

 

 

丸山さん畑.jpg

 

 

丸山さんちの雑穀。

播種が遅目だったため、まだ高さはない。先日畝間の雑草取りをしたばかり。

 

 

 

 

いす.jpg

 

 

これ、何だと思います?

膝が悪い丸山さんのために、友達が草取り用の移動式のイスをプレゼントしてくれたんだそうです!

 

 

 

 

アマランサス.jpg

 

黒柳さん(近日紹介予定)のアマランサス

 

 

 

 

 

黒柳さんキビ.jpg

 

 

 

黒柳さんちのタカキビ。

  私の身長(157cm)を凌ぐ成長ぶりで す!

 

 

寺島さん畑.jpg  

 

 

寺島さんの畑。(かなりの山奥)

手前がアワ畑。奥には山菜がたっぷり。

 

 

 

 

行者にんにく.jpgのサムネール画像 

 

寺島さんの畑の一画に生えていた行者にんにくの種。

にんにくの香りがプ~ンと漂います。

 

 

 

飯田さんキビ.jpg

 

 

飯田さんのキビ畑。

こんなに大きな網!支柱にはわざわざ新しい材木をしつらえてくれました。

 

 

 

飯田さんアワ.jpg

 

 

飯田さんちのキビ、アワ、ヒエ、アマランサス。

さすがベテラン。きれいに揃っています。

 

 

 

  飯田さん札.jpg

 

 

 

飯田さん、こんなにかわいい札も置いてくれていました。

 

 

 

 7月18日アマランサス.jpg

 

 

 

アマランサス赤の穂が出始めました。

 

 

 

 

高橋さん畑.jpg

 

 

 

高橋さん(同じく近日紹介予定)の畑。

 

 

 

 

 

 

 

【番外編】

 

かえる.jpg

 

 

 

ちっちゃなアマガエルがたーくさん!

飯綱では夜中はかえるの大合唱です。

 

 

 

かまきり.jpg

 

 

 

かまきりの赤ちゃんも。

 

 

 

 

りんご2.jpg

 

 

 

小さなりんごが明るみ始めています。

 

 

 

 

 

ねこじゃらし.jpg

ねこじゃらしで遊ぶ普及員の近藤さんと、 役場の山科さん(笑)

(ニギニギすると、ねこじゃらしの穂が出たり入ったり!)

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

雑穀に負けずと劣らず、雑草の生命力は驚異的!

この管理が一番大変なんだそうです。

今頃、一日の作業がひと段落して、皆さんお茶でもしている頃でしょうか。

 

 

今日ご紹介するのは、家庭菜園で雑穀を栽培中の瀧野さん。

山裾に近い土地で自家用にお野菜やお米を栽培しています。

 

瀧野さん.jpg「直売所には出さないよ」

友達や親戚に出来た作物をあげるのが何よりの楽しみなんだとか♪

去年はカボチャに絵を描いてご近所に配ったんだそう。

私たちが訪ねる時も、「これ持ってきなー」と言って、

いつも採りたての野菜をたっぷり譲ってくれます。

 

そんな瀧野さん、実は元経理マン!

瀧野さん菜園.jpg40年間の勤めを終え、現在は

町の農業委員も務めていらっしゃいます。

昨年は、近所の飯田さんに教わりながら初めて

モチキビを栽培。

親戚などに配ったらとっても喜んでくれたと、

嬉しそうな瀧野さん。

 

趣味は謡曲とオカリナ。

老人ホームなどで披露されているんだそうです。

 

   瀧野さんズッキーニ.jpg      瀧野さんベリ−.jpg

      ズッキーニが食べ頃!              ジャム用に栽培中のベリー

IMG_3531.JPG  「それなんですか?」(スタッフ)

「タラの芽とウド、ほらそこには行者ニンニクもあるよ」

山には本当に沢山の植物があるが、その一つ一つ

が何んであるかを丁寧に教えてくれるW寺島さん。

小さいころから山で遊び、近所の人から花や木の

名前を聞いて覚えたそうだ。

 

IMG_3520.JPG IMG_3520.JPGW寺島さんはアマランサスの会の仲間でもある。

同会は今から15年前に健康をキーワードに

地域の女性が集まってつくられたグループである。

これまでアマランサスを中心に、手作り豆腐や味噌

なども手がけてきた。(味は最高です!)

右の写真は雑穀栽培予定農地。(だいぶ山奥)

今回のひとつぼ雑穀プロジェクトでは頼れる存在です。

 

IMG_3853.JPG以前は長野市内に住んでいた諏訪さんご夫婦。

数年前に飯綱に引っ越し牛舎を改造し木工所をつくったり

畑を借りて小麦や大豆などを作っている。

クリエーターと呼ぶにふさわしいそのたたづまい。

 

「将来は水車を引いてホタルの里を作りたいんだよね」

ご夫婦の夢は益々膨らむ。

 

IMG_3836.JPG

右図は奥様手作りの畑マップ。

「少しでも工夫すると農作業がもっと面白くなるからね」

ひとつぼ雑穀プロジェクトに参加したのはちょうど

今年の作付計画を考えていたタイミングと「雑穀」に

以前から興味があったという二つの点が線で

結ばれたからとの事。

 

IMG_3865.JPG

 

左写真は牛舎を改造した木工所でご主人が

手作りしたオカリナを吹いている様子。

原料は担い手不足で切られたリンゴの木を利用。

こんなところにも農村の現状が読み取れました。

 

 

 

栽培予定地 

諏訪さん栽培予定地.jpg 諏訪さん栽培予定地2.jpgのサムネール画像

IMG_3482.JPG「人にあげると喜ばれるからね。作り甲斐があるんだよ。」

飯田さんは10年以上雑穀を作っているベテランだ。

(写真右)

聞けば親戚や近所の方々に出来た雑穀のほとんど

を配っているらしい。

 

 

農家の方々は飯田さんに限らず、作ること、そしてそれを待つ

人が喜ぶことが何より好きなひとびとである。

 今回飯田さんがひとつぼ雑穀プロジェクトに参加したのも、そんな喜ぶ人が都市部に

いるなら少しぐらいこれまでより多く作ってみたいとのオモイがキッカケであった。

IMG_3760.JPG「村に長くいると村の良いところがだんだん分からな

くなることがあるんだよね」

そう語るのは役場で農林事業を担当する山科さん。

ひとつぼ雑穀プロジェクトでは地元農家への

 

インタビューや村からの情報発信を担うキーパーソンである。

 

「外部との交流が村を活性させると思うんだ」

 昨年山科さんは都内のとあるイベントを訪れた。

そこでボランティアと共に傷リンゴを販売した。

「こんな傷もの売れっこない」そう山科さんは思ったそうである。

しかし、ボランティアが丁寧にどうして傷がつくのか、傷がついても味はおいしいなどと

訪れるお客さんに説明し、次から次へと傷リンゴが売れていく姿に衝撃を覚えた。

「自分たちだけのモノサシで測れないことがあることを改めて実感したんですよ」

今日もまた村を駆け巡る山科さんであった。