6月20日(土)
-AM-
梅雨入りで心配していた天候にも恵まれ、「産地直行スタディツアー」を
開催してきました!
今回のツアーには7名のオーナーさん+娘さんが参加。
当日は、朝10:00に飯綱町の玄関「牟礼(むれ)駅」に集合しました。
すでに電車の中でお話がはずんでいた方もいたようでしたね。

まずは駅前で簡単に自己紹介。
食や健康という点から、今回ひとつぼ雑穀オーナーに申し込まれたという
方が多かったようです。
確かに、雑穀を普段食べていても、どうやって育っているかを見る機会って、
なかなか無いですよね。
ということで...さっそく畑へ移動です!
今回のツアーには、このプロジェクトを町側から支えて下さっている
役場の方も同行してくださいました。(左:土屋さん 右:山浦さん)

オーナーさんはそれぞれ土屋さんと山浦さんの車に乗り、
今回農作業の受け入れをしてくださった青木さんの畑へ向かいました。
青木さんは昨年からこのプロジェクトに参加されている方で、元は学校教員。
定年後、ご自身が一時体調を崩された時に、健康を意識して雑穀にも関心を
持たれるようになったんだとか。
「まだまだ職業柄が出てしまう」と笑いながら、参加されたオーナーさんのために
まずはお庭で種まきのレクチャーをして下さいました。

さらに青木さん、今回のためになんとポールまで用意して下さいました!
ちなみに後ろに写っている小屋も、青木さんの手作り。
ズッキーニの浅漬けをおつまみにお話を聞いたら、いよいよ本当の作業です。
青木さんのこだわり野菜が育つ畑を抜け、雑穀畑へ向かいます。


畑に着くと、まずは青木さんのお手本から。
今回は、タカキビとアマランサス(黒)の種を播かせてもらいました。
青木さんが書いて下さった線に沿って、オーナーさんもさっそく種まき。
「パラパラ落とす加減が難しい」なんていう声もちらほら。
巻いた後は、タカキビの場合2~3センチほど、足や手を使って土を被せます。
タカキビは適当な間隔にパラパラと播くだけでしたが、アマランサスは
1ヶ所に5~10粒ずつを、20センチほど間隔を開けて播いていきます。

タカキビと違って粒が非常に小さいため、
土を被せ過ぎると発芽しません。
皆さん、じっくりじっくり、慎重に播いていました。
そして、本日の農作業はまだ終わりません!
ここまでは何となく簡単そうに見えますが、雑穀の栽培で本当に大変なのは
芽が出てから。
というのも、少しでも強く育ってもらうためには、栄養を1本1本に行き渡らせ
なければいけません。
そこで大事なのが、一斉に出てきた芽を一部抜いて、まばらにする「間引き」の作業です。
今回も、すでに6月上旬に種まきをして発芽していた粟の間引き作業を
行いました。
全員黙々と、ひたすら目を抜きますが、これがなかなか進まない!
10分ほど経っても、ほんの1mくらい進んだくらいでしょうか...
もちろん、素人だからというのもありますが、ずっとしゃがんでやる作業は
意外と大変。
まだまだ残ってはいましたが、残りはプロの青木さんにお任せすることに...。
「種まきまでは楽勝と思っていたけど...」
そんなオーナーさんの声も聞こえました。
暑いくらいの天候の中、お昼まで農作業を行い、皆さんちょうど空腹を
感じ始めたころ。
最後に畑の他の作物を少し見学させてもらっていると、
なんと、青木さんから「どれでも好きなの採ってっていいよ」と、
旬なズッキーニのプレゼントが!



青木さん栽培中のアスパラ。

作業前に出していただいたズッキーニの浅漬けの作り方を教えて頂いたりと、
お料理の話もはずんでいました。
-PM-
そして、今回は青木さんもお昼をご一緒してくださるということで、
次なるお宅へ移動です。
今回のツアーでは、飯綱の手打ち蕎麦屋さんで昼食を予定していたのですが、
せっかく遠方からオーナーさんが来てくれるならということで、
午後に豆腐作り体験をしてくださる予定だった「アマランサスの会」の
皆さんが、
オーナーさんのために腕を奮ってお昼ご飯までご用意してくださっていたのです!
「アマランサスの会」は、地域の女性グループで、
健康維持や地域の伝統的な食文化の継承のために、
アマランサスや大豆などを自分たちで栽培し、加工などもされています。
今回は、代表をされている寺島さんのお宅(築160年!!)で、そんな贅沢な材料を
使ったお料理をいただいてきました。
メニューは、アマランサスのおこわ、手作り豆腐、おから料理、手作り味噌を使った
たけのこ汁、ズッキーニの味噌漬け入り粟にぎり、その他いろんなお漬け物などなど...
すべて自分たちの身の回りで採れたものを、伝統的な製法で加工した食材ばかり!
本当に素材の味がそのまま残っていて、あったかいお料理が一面に並びます。
そんな食卓で団欒をしつつ、お庭では伝統製法の豆腐作りが着々と進みます。
こちらもまだ続く井戸水と、100年以上使い続けている大窯を使うという、
まさに受け継いだ者のみが知る豆腐作りです。
奥が今も使われている井戸。
メンバーの方の中には、毎朝この井戸水を汲みに来る方もいるんだとか。

すり潰した大豆を、この大窯で一気に煮立たせます。
オーナーさんも豆腐作りに挑戦。


これ、かなり重たいのだそう...

窯から移したら、一気に絞ります。

こちらが、出来たてほやほやの「おから」。


絞り出したもう片方には「おぼろ豆腐」。
「お椀持ってこ~い」の一言に、皆さん窯の前に整列!
メンバーの方も、「これが一番おいしいんだよ」と、醤油を垂らしてすすります。
残りを型に流し込みしばし待つと、まさにお豆腐の出来上がり!

ふわふわのお豆腐に、オーナーさんも役場の方も、そしてスタッフも
大感激!!
今となっては、このようなお豆腐に出会うことすら貴重な時代ですよね。

伝統の味に舌鼓をするオーナーさんですが、
ただでこんなに美味しいお料理を食べていたわけではありません。
最後にもうひと頑張り、農作業が待っていました!
「アマランサスの会」の皆さんが共同で栽培しているアマランサスの雑草管理です。
芽よりも高くなってきた雑草を、会の皆さんとオーナーの皆さんが両サイドから
抜いていきます。
間引きと同じく、これがまたなかなか進まない...
途中途中で膝を伸ばしながら、ひたすら雑草との戦いです。

しかし、皆さん今回は女性同士、作業しながらも話がはずみ、
気づけば両側の距離もあと少し。
約40分ほど経ったところで、今日の作業は終了!
まだまだ雑草は残っていましたが、「やっぱり人数がいると違うね~」と、
会の皆さんも喜んでいました。
雑草管理ときくとすごく地味な作業に聞こえますが、今回参加されたオーナーさんは
その大変さを身にしみて感じたのではないでしょうか...

参加されたオーナーの皆さま、本当にお疲れさまでした。
また、一日ご一緒してくださった土屋さん、山浦さん、
そしてお忙しいところ今回のツアーを受け入れてくださった農家の皆さん、
本当にありがとうございました。
今回播いた種が、まずは無事に芽を出すことを祈りましょう!